サツマイモの育て方

サツマイモの育て方
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サツマイモは、中南米原産のヒルガオ科の植物です。実の大きさは200g〜1kgになる場合もあります。1600年頃から栽培されていたそうです。
肥料も手間も殆どいらず、秋の終わりにはびっくりするくらい芋が成長しています。
〜正式名称について〜
学名:Ipomoea batatas L.
英語名:sweet potato
和名:サツマイモ/カンショ
栽培方法
時期 育て方 3月中〜4月中土の準備
植え付け前、2週間くらい前までに苦土石灰を1m²あたり200g施肥します。
肥料の施肥量は、品種や条件によって異なります。以下の基肥の施肥基準の一例と、肥料の袋の説明書きに従って検討してください。
10aあたりの基肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=2:7:10(kg) + 堆肥1トン
10aあたりの追肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=0:0:0(kg)
目安ですが、1m²あたり、牛糞たい肥を1kgか鶏糞たい肥500gと、化成肥料(10:10:10)を20g程度まいて、よく耕しておきます。(肥料の使用量は袋の説明書きに従ってください。また、栽培していく中で、ご家庭で独自のベストな分量を見つけてみてください。)
深さは20〜30cmくらいの深さまで耕します。肥料と一緒に、バークや腐葉土などの有機質の土壌改良材を混ぜると、土がふかふかした状態をある程度期間、維持することができます。
4月上〜5月中苗作り
家庭でも簡単に苗を育てられます。作り方は、古くなった残り物のサツマイモから、芽を発芽させる方法です。
一番簡単には、発芽しそうなサツマイモを地面にそのまま1本横置きにして浅く植えます。そうすると、新芽が地面からいくつも伸びてきます。
その芽を育てて伸ばしてき、15cmから20cm程度で新芽をつけてカットしてきます。これで苗作りの完成です。
カットしただけですと、根がないので、植え付け時に枯れることも多いのですが、芋を包丁で分割して芽ごとに分けると、植え付け時の乾燥による枯れがなくなります。5月上〜6月上植え付け
目安ですが、畝幅60cm、株間60cmぐらいとします。マルチを貼ることが多いようです。無くても育ちますが、雑草が茂りすぎるとサツマイモが隠れて成長不良になってしまうこともあります。
また、高温性の植物ですので、マルチがあると地温が上がり、初期の成長がよくなります。6月上〜9月下追肥
追肥は通常は行わない、また、元肥も野菜を作った後であれば要らない位だと言われています。
それくらい肥料が少ないのに立派なサツマイモができています。しかし、サツマイモを育てている農家さんから、うちの細いサツマイモを見て、ちゃんと肥料も与えるんだよ、と言われました。
たしかに、ツルボケといって、肥料が多すぎると、ツルばかりが伸びて芋が大きくならないことがありますが、全くの栄養がないところでは、本当に収穫できないくらい成長しないこともあります。
葉がしげり具合が悪い、葉が小さいと思ったら、追肥で補っていくといいでしょう。
成長、肥大
サツマイモは知らない間に肥大しています。いつ頃からか、かなり早い時期から肥大を始めています。
葉の付け根から地下に根が伸びていき、その先端に芋ができあがります。つまり、葉を地面に接しておけば、それだけたくさんの芋ができることになります。
もちろん、数が多くなると栄養がいかずに、小さく、細い芋ができてしまいます。
根元の方ほど、早くから、芋が形成されていくので大きくなりやすいです。根元から5枚程度の葉の下に大きなイモを作るつもりで、先端の方は地面に根が潜ったらはがしとるようにします。
10月下〜11月収穫
ツルが枯れたら、堀りおこします。ひっぱっても抜けません。かなり大変な作業です。
一度に掘るのは大変かもしれません。7月中〜9月下栽培後半の管理
ツルが2mくらい伸びたら、一度、根元の芋が付く場所以外の茎を地面からはがして、伸びてしまったツルをたぐり寄せます。これを2,3回繰り返すことになります。
様子を見て追肥を与えていくようにします。
とにかく、よく伸びます。
真夏には、地面が見えないくらいに葉が茂っているのが正常です。
栄養分が少なすぎると、この葉がまばらで株元が丸見えになってしまうこともあります。
ツルがどんどんと、他の場所へ伸びていきますので、ツルを引っ張りあげて、戻していきます。
綺麗な大きい葉が健康な証拠です。
病気の症状と生理障害
ほとんど、かからないと思います。ただ、初期に元肥が多すぎると「ツルボケ」という状態になり、葉が茂るのですが、芋があまりできなくなることがあります。元肥は控えめになっています。前作の残りの栄養分があるような場合、ほとんど元肥はいらないかもしれません。
主な害虫
蛾の幼虫、コガネムシの幼虫、線虫類
主な品種
栽培時のポイント
肥料がなくても育つと言われていますが、栄養分は必要です。あまりに貧栄養な土地では、追肥があったほうが収穫量が伸びます。日当たりがいいほうが収穫量が伸びます。
植え付け時にマルチを貼ることが多いです。水をしっかりと撒いてから、マルチを張ります。サツマイモの苗は挿し木のため、根がありませんので、乾燥して枯れることが多くなります。普通、植えつけ直後は根がつくまでの間、枯れかけているか、枯れたように見えることが多いです。
気温が高くなってから植え付けることと、挿し木苗を使うことが枯れやすくなる理由で、乾燥防止にマルチがあったほうがいいという意見もあります。しかし、実際には、根がついたあとはあまり関係ないような気がします。また、それよりも雑草の防止と、サツマイモの葉の付け根が地面に接していると根(地下茎)が伸びていき、芋を作ってしまいます。それを防止する意味ではいいかもしれません。
1本の株にあまり多くの芋を作ると小さくなってしまいます。なるべく、根元に近い部分に芋をつけさせ、早くから肥大させ、長期間太陽光を吸収し、大きい芋を育てたほうが糖度もあがりおいしくなります。
また、2m程度ツルが伸びたら、ツルを地面からひきはがして、株元に引き寄せます。これをすることで、小さい芋が先端の方の葉の下にできてしまうことを防止できます。これは、必要に応じて2、3回繰り返すと思います。
食べ方
ふかし、焼き芋、煮物、炒め物にすることができます。
食糧難の時代に大量生産でき、保存もきく、万能な食材です。
また、ツルの葉を支えている軸を筋をとって佃煮にして食べることができます。ふきのようですが、食感が、山菜のようでとてもお美味しいです。ただ、筋をとらないといけませんが、かなりの手間がかかります。