ダイコンの育て方
ダイコンの育て方
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ダイコンは、地中海地方や中東原産のアブラナ科の植物です。実の大きさは1kg~3kgになる場合もあります。弥生時代から栽培されていたそうです。
簡単な品種を選べば、ほとんど何もせずにいいダイコンを収穫することができます。春大根と冬大根があります。蒔く時期によって、必ず、対応した品種を蒔くようにします。
~正式名称について~
学名:Raphanus sativus L. var.
英語名:Japanese radish
和名:ダイコン
栽培方法(春大根と冬大根)
時期 育て方 2月下~4月中
8月下~9月下
土の準備
植え付け前、2週間くらい前までに苦土石灰を1m²あたり200g施肥します。
肥料の施肥量は、品種や条件によって異なります。以下の基肥の施肥基準の一例と、肥料の袋の説明書きに従って検討してください。
10aあたりの基肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=10:15:8(kg) + 堆肥2トン
10aあたりの追肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=5:0:2(kg)
目安ですが、1m²あたり、牛糞たい肥を2kgか鶏糞たい肥1kgと、化成肥料(10:10:10)を100g程度まいて、よく耕しておきます。(肥料の使用量は袋の説明書きに従ってください。また、栽培していく中で、ご家庭で独自のベストな分量を見つけてみてください。)
深さは20~30cmくらいの深さまで耕します。肥料と一緒に、腐葉土などの有機質の土壌改良材を混ぜると、土がふかふかした状態をある程度期間、維持することができます。バークチップや分解されにくい藁などはダイコンが叉根となる原因になりますので、避けるか、十分に分解されてから種まきをします。
2月下~4月中
8月下~9月下種まき
発芽が良く、家庭菜園ではオススメの野菜の1つです。
播き方は、畝に円形の印をつけていき、3粒づつ蒔いていきます。
また、もう1つの方法として、筋蒔きにして密集させて、随時、早採りしながら、密植栽培することができます。3月下~5月中
9月下~10月下株を育てる
防虫ネットをかぶせながら育てていきます。本葉が4枚になるまでは虫に食べられないように特に気を使います。
3月下~5月中
9月下~10月下有望株の選別
3粒づつ点まきしたのであれば、いい成長をしているものを残して、早めに収穫してしまいます。このわかどりの葉を食べます。
4月下~6月中
10月下~11月下追肥
追肥はダイコンの葉が大きく展開し出した頃に行います。
元肥が十分にあれば、それほど与える必要もありませんが、プランター栽培や密植栽培の場合には、追肥が重要ですので、追肥の割合を多くします。
回数も少量を複数回にわけて与える方がいいです。収穫直前は与えないほうがいいです。また、肥料を与えすぎると、葉が苦くなります。
4月下~6月中
10月下~11月下成長、肥大
ダイコンは、初めは地上部にひょろひょろとした頼りない茎が出ていますが、本葉が4,5枚くらいになったころから、地下へ潜っていきます。潜っているように見えるだけかもしれません。
ダイコンの葉が地面にぴったりと密着しているように見えるようになってくると思います。こうなると、あまり心配がいらなくなります。あとはどんどんと成長が早くなっていきます。日に日に成長を見ることができます。
4月下~6月中
10月下~11月下収穫
どの大きさでも収穫可能ですが、程よい大きさに成り、根が肥大して食べる部分ができたものから収穫していきます。品種によって大きさが決まっていたりしますので、およそ、どれくらいになるかを調べておき収穫していきます。
また、気温が低下する、気温が上昇しすぎると上手く成長できなくなってしまいますので、それまでに徐々に収穫しながら食べていくようにします。5月下~7月中
3月中~4月下
トウ立ち
ダイコンは他のアブラナ科の植物と同じで、蕾が出蕾して、花が咲きます。こうなると、ダイコンの実(根)、葉に硬い、白い繊維が出現して食べるのが困難になってしまいます。
トウ立ちは日照時間と気温、成長度合いが影響しています。春大根、冬大根はそれぞれこの条件がことなるように品種改良されています。本来の性質は冬大根です。5月下~7月中
3月中~4月下栽培後半の管理
栽培終了間近は、トウ立ちがタイムリミットとなっています。また、春大根は気温上昇によって、ダイコンの芯が黒く腐っていくことがあります。こうなると食べれませんので、春大根は早めに収穫してしまうことをおすすめします。
冬大根は、年内に収穫でき、春先までそのままじっくりと成長を続けていきますので、その間収穫することができます。大変長い期間利用できます。トウ立ちは春、菜の花が咲く頃におきます。
ダイコンの成長の様子
すじ播きと点播きのイメージです。
場所を節約するなら筋蒔きがいいです。
立派なダイコンを作りたい場合は点まきにして、成長したら1本立ちにします。
これくらいの大きさになると、根が地面にしっかりと潜っています。
葉の付け根が地面とピッタリとついています。
大根が肥大し始めました。肥大するときは、地面の上にも伸びてきます。
地上に出て日光を浴びた部分は緑色になります。
このように地上部へも伸びてくる大根を青首大根という呼び方をしています。
地面からあまり伸びてこない大根は全体的に白いのが特徴です。
収穫です。
葉の部分が大きいです。
昔のダイコンのように非常に大型で長いダイコン(練馬大根)は最近あまり見かけなくなりました。
「青首の耐病総太り」という系統が多いです。
大根の花が咲きました。
病気の症状と生理障害
ダイコン軟腐病
主な害虫
アオムシ、蛾の幼虫、コガネムシの幼虫
主な品種
耐病総太り青首大根、三浦大根、練馬大根、聖護院大根、北京紅芯大根、源助大根、カザフ大根、葉ダイコン
栽培時のポイント
春播き栽培はもちろんですが、秋冬栽培でも種まき後すぐは、虫に食べられないように防虫ネットや不織布で覆ってください。特に双葉から本葉10枚くらいまでが一番虫の被害にあいやすいです。
ある程度大きくなると、あまり虫に食べられることもありません。太く硬くなった葉や茎は人も硬くて食べれませんが、虫にも強いようです。また、この時期に多少かじられるくらいでは、根のほうには影響はないと思います。
若葉を食べるときには、固くならないうちに、本葉が多くなりすぎる前に食べたほうがいいです。少し大きくなると、トウ立ちとは別に、硬い芯のようなものができて食べづらくなります。また、そのように、若葉を食べることを目的とする場合は、元肥、追肥ともに、無くてもいいと思います。その方が、渋み、アク、エグ味がなく、とてもおいしいすっきりとした味わいのダイコン葉になります。
葉ダイコンの品種もありますが、専用のものでなくても美味しく食べれます。ただ、小型のダイコンや、場所節約のための小葉系のダイコンは硬く小さい葉が多いので、あまり向かないかもしれません。このような改良品種は種も高いですので、固定種のダイコンの種を使うといいと思います。
よく「おとりダイコン」などというものが売られています。これは、センチュウ類をおびき寄せてこのダイコンの根の中に侵入させて、ダイコンごと引きぬいて処分して、害虫を減らすというものです。
肥料が足りない、密植しすぎていると、大きく、太くなれませんので、選抜して株間をあける、追肥を与えることが重要です。
食べ方
漬物、サラダ、炒め物、煮込み、様々な料理にすることができます。