パプリカの育て方
パプリカの育て方
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パプリカは、中南米原産のナス科の植物です。ハンガリーで現在のような品種が作り出されたそうです。実の大きさは100g〜200gになる場合もあります。昭和時代から栽培されていたそうです。
世界ではあまりピーマンと区別されることがないようです。また、粉にしたものを香辛料として使用しています。
肉厚で甘みがあり、大型になるのが特徴です。初めは緑で完熟して、赤や黄色、紫、黒色などに変化します。
〜正式名称について〜
学名:Capsicum annuum L. var. 'grossum'
英語名:bell pepper
和名:パプリカ
栽培方法
時期 育て方 3月中〜4月中土の準備
植え付け前、2週間くらい前までに苦土石灰を1m²あたり200g施肥します。
肥料の施肥量は、品種や条件によって異なります。以下の基肥の施肥基準の一例と、肥料の袋の説明書きに従って検討してください。
10aあたりの基肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=::(kg)
10aあたりの追肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=::(kg)
目安ですが、1m²あたり、牛糞たい肥をkgか鶏糞たい肥kgと、化成肥料(10:10:10)をg程度まいて、よく耕しておきます。(肥料の使用量は袋の説明書きに従ってください。また、栽培していく中で、ご家庭で独自のベストな分量を見つけてみてください。)
深さは20〜30cmくらいの深さまで耕します。肥料と一緒に、バークや腐葉土などの有機質の土壌改良材を混ぜると、土がふかふかした状態をある程度期間、維持することができます。
2月上〜3月上種まき
発芽にも高温を必要とします。2週間くらいかかります。2月中〜4月下苗を育てる
家庭では、店頭で売られているような苗を同じ時期に作ることはほとんど無理だと思います。
簡易温室は必須です。気温が上がれば全く簡単に育ちます。第二弾の苗として育苗するのがいいのかもしれません。
5月上〜5月下植え付け
目安ですが、畝幅60cm、株間60cmぐらいとします。短い支柱を斜めに3本組みます。
低温時期には、マルチを貼って植えつけます。地温が上昇し、早くから収穫が可能です。ビニールの囲いも有効です。夏場に入るまでは、ほとんど、成長は難しいものが多いです。
ただ、品種によって、成長差がありますので、一度いい品種を見つけたら覚えておくといいと思います。5月下〜10月上成長、開花、着果
植え付け後は風で伸びた茎が折れないように注意が必要です。短い支柱で固定してやるなどの対策が必要です。
育成自体は、ほとんど何もせずに栽培ができます。寒い時期にはマルチや、ビニールトンネルで栽培する必要があります。
1個目の果実は小さいうちに摘果してしまうということが言われています。あまり木が大きくならないうちに実を付けてしまうと、成長が遅れるということです。
通常は、低温の時期は、成長自体がとても緩慢でほとんど関係ないくらいだと思います。
夏場は果実が変形するものが多くでます。整枝、仕立て
おもに、放任栽培でいいと思います。基本的に枝から枝がわかれていくので、無数に増えていきます。
最初に3,4本の元となる枝を決めて他を除去する場合と、縦に伸ばすために、脇枝をほとんど除去していく栽培などがあります。
放任栽培の場合は、枝数がふえて横に広げないと光をあびれませんので、十分に株間を広くとります。
5月下〜9月下追肥
追肥は気温が上昇し始め、実がなりはじめたころから行います。寒い時に追肥をするのはよくありません。
葉の成長具合に応じて、回数、分量を調整してください。 正常に育っていれば、大きな葉が伸びてくるはずです。
少量をこまめに与えたほうがいいです。一度に大量に与えると、虫食いの原因になることもあります。6月下〜10月下収穫
開花後60日程度の完熟果を収穫します。温度によって肥大するスピードは違います。
品種によって、実の数、成長度合いは全く変わってきます。実の大きさや形、味までも違いますので、苗を購入する場合でも品種をチェックしたほうがいいと思います。
パプリカなので、色が変化したものを楽しみたい場合はかなりの長い時間を必要とします。緑色で食べるときにはピーマンのように素早く収穫できます。
10月上〜10月下栽培後半の管理
真夏は実が小さくなったり、形がおかしくなったりします。
実が肥大しなくなるので、それが終了の合図です。
高温を好むのですが、日本の真夏だけは暑すぎるようです。
病気の症状と生理障害
主な害虫
テントウムシダマシ、アブラムシ、ヨトウガ、タバコガ
主な品種
栽培時のポイント
気温が上がればどんどんと成長していきます。肥料分が切れないように追肥を与えてください。
国内の改良品種が多数あり、大変育てやすい、多収のピーマンの大きさのパプリカがあります。緑でも大変甘く、たくさん収穫できたりします。
本当に大きいパプリカは、日本の露地栽培では難しいものです。育てやすくした改良品種などの品種選びが一番大事です。
食べ方
サラダや炒め物にすることができます。 甘いので油との相性がいいようです。肉厚で食感があり、粉末にして香辛料のように使うこともできます。
匂いはピーマンに比べるとマイルドに、味も甘く、抵抗なく生でも食べれると思います。