ミニスイカの育て方
ミニスイカの育て方
-
スイカは、アフリカ原産のウリ科の植物です。ミニスイカは品種改良され作出されました。大きさは1kg〜2kgになる場合もあります。
家庭菜園でも簡単に収穫しやすいスイカです。最も有名なミニスイカは、皮が薄く食べる部分が多くて小さい割に大変お得感があります。
また、水分がとても多く、ジューシーさが強いと感じられます。登熟するまでの日数が大玉スイカよりも3,4割短くて済みます。また、多少早くても赤みが少しあるくらいでも十分に甘く美味しく食べられます。そのため、ほとんど日数を数えずに、実のなっている節から出ている巻きヅルが枯れかけたら収穫していますが、ほとんどの場合、それで大丈夫です。
1株に成る実の数も大変多く、10個以上収穫できることも珍しくありません。小玉ですので、吊り栽培なども可能です。多少、実の大きさは小さくなりますが、場所をとり過ぎずに管理が楽になります。
〜正式名称について〜
学名:Citrullus lanatu
英語名:Watermelon
和名:スイカ(西瓜)
栽培方法
時期 育て方 3月中〜4月中土の準備
植え付け前、2週間くらい前までに苦土石灰を1m²あたり200g施肥します。
肥料の施肥量は、品種や条件によって異なります。以下の基肥の施肥基準の一例と、肥料の袋の説明書きに従って検討してください。
10aあたりの基肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=10:20:10(kg) + 堆肥2トン
10aあたりの追肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=5:0:5(kg)
目安ですが、1m²あたり、牛糞たい肥を2kgか鶏糞たい肥1kgと、化成肥料(10:10:10)を100g程度まいて、よく耕しておきます。(肥料の使用量は袋の説明書きに従ってください。また、栽培していく中で、ご家庭で独自のベストな分量を見つけてみてください。)
深さは20〜30cmくらいの深さまで耕します。肥料と一緒に、バークや腐葉土などの有機質の土壌改良材を混ぜると、土がふかふかした状態をある程度期間、維持することができます。
3月上〜3月下種まき
発芽はかなりの高温が必要です。低温では長い時間がかかりますが、できれば、高温で一気に発芽させたいところです。
ミニスイカ(小玉スイカ)は、気温が上昇してから植えつけても十分間に合いますので遅めのスタートが楽なのかもしれません。3月中〜5月中苗を育てる
家庭で苗を育てるには、簡易温室が必要です。
屋外でも簡単に育つような時期に育てると本当に楽です。早めの収穫には苗を購入して、少し遅めの収穫には気温が上がってから播種して育てたものを使うといいかと思います。
また、接木苗でない場合、早く植えても寒さに負けることが多かったです。4月下〜5月中植え付け
目安ですが、畝幅180cm、株間60cmぐらいとします。
吊り栽培はキュウリネットに這わせて、上へツルを伸ばしていきます。スイカは上へ伸びにくく、水平方向へ伸びようとしますので、ヒモでネットに固定していきます。
5月上〜7月下成長、開花、着果
植え付け後は風で伸びた茎が折れないように注意が必要です。短い支柱で固定してやるなどの対策が必要です。
育成自体は、ほとんど何もせずに栽培ができます。ただ、ネットを使って縦栽培をしているときに、真夏期の日光が直接実に当っていると、裂果してしまうものが多発しました。カバーをかけると割れなくなりました。地面をはわしている時は葉に隠れて陽射しが当たらないのですが、吊り栽培は以外な事がありました。
上手く育っていれば、開花して知らない間に実がいくつもなっています。ほとんど放任栽培でも、よく実がつきます。摘心
基本的には、親蔓を4,5枚で摘心します。子蔓が伸びて4,5本仕立てで伸ばしていきます。小玉スイカの縦栽培をする場合は、あまり早くから摘心しすぎると、ツルが増えすぎて混み合ってしまうことがありますので、調節するといいと思います。
6月中〜7月追肥
追肥は気温が上昇し始め、実がなりはじめたころから行います。初期の成長は茎がとても細く弱々しいのが普通です。気温が上昇すると、急激に太くなり、成長スピードが何倍にも早くなります。
葉の成長具合に応じて、回数、分量を調整してください。 正常に育っていれば、大きな葉が伸びてくるはずです。
小玉スイカは栽培期間を長く2回収穫も可能ですので、肥料が切れないように気をつけてください。7月下〜9月収穫
1つの収穫の目安として、実がなっている節から伸びている巻ヅルが枯れていたら熟しているといえるそうです。
小玉スイカはとても早く熟します。採り遅れに注意してください。また、雨が降った翌日に割れてしまうこともあります。
雨が振りそうな場合は念の為に収穫してしまうことも1つの方法です。
7月中〜8月下栽培後半の管理
一度収穫した後に、もう一度、新しいツルが伸びてきて、夏場の後半にもう一度収穫することができます。
品種によって、接ぎ木かどうかによって、株の状態によって、夏場に枯れてしまうものもあるようです。
病気の症状と生理障害
うどんこ病、べと病、つる割病、つる枯病
葉が病気におかされています。
実の成長が止まり、裂果しています。
黒くなっているのはネットと擦れたせいだと思います。
完全な裂果です。
ここまで激しいと、もう何も手立てがありません。
理由は決まっているわけではありませんが、皮の成長と実の中味の成長が違うときに起きるようです。
実が大きくなるのに、皮が固く伸びないままだと、このように破裂したかのようになるようです。
主な害虫
ウリハムシ、アブラムシ、エカキムシ、ダニ類、アワノメイガ
主な品種
紅小玉
栽培時のポイント
寒い時期からスタートするには接木苗がベストです。マルチ+ビニールトンネルで育てます。
初めのうちは、あまり肥料が効かないほうがよく、実が着果して成長が著しくなってからは、肥料がよく効くほうがいいと言われています。
追肥がいいのかもしれませんが、ツルがかなり広く伸びますので、根もたくさん広がり、根の先端に追肥をしたいのですが、難しいことなのかもしれません。
食べ方
2つに割って、そのままスプーンで食べられます。一人で1個食べれてしまうくらいです。
そのままを冷やして食べるのが一番だと思います。
小玉スイカは皮が薄いものが多く、白く見える部分も食べれてしまいます。緑の1mmくらいの皮を残して食べられるくらいです。