ナスの育て方
ナスの育て方
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ナスは、インド原産のナス科の植物です。実の大きさは100g〜500gになる場合もあります。奈良時代から栽培されていたそうです。
日本にはたくさんの伝統品種があります。これらは珍しい、味形です。栽培は最新の改良品種を使うほうが楽です。また、接木苗を使うことで成長がより一層よくなります。
特にスタート時の低温期、夏場の高温期をスムーズに成長させたいのであれば、いい接ぎ木苗を使うことがもっともいいと思います。日照条件は日当たりがもっとも必要な野菜の1つです。
〜正式名称について〜
学名:Solanum melongena
英語名:Eggplant
和名:茄子
栽培方法
時期 育て方 2月上〜3月上土の準備
植え付け前、2週間くらい前までに苦土石灰を1m²あたり200g施肥します。
肥料の施肥量は、品種や条件によって異なります。以下の基肥の施肥基準の一例と、肥料の袋の説明書きに従って検討してください。
10aあたりの基肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=20:20:20(kg) + 堆肥2トン
10aあたりの追肥の施肥基準の一例
N:P2O5:K2O=20:10:20(kg)
目安ですが、1m²あたり、牛糞たい肥を2kgか鶏糞たい肥1kgと、化成肥料(10:10:10)を200g程度まいて、よく耕しておきます。(肥料の使用量は袋の説明書きに従ってください。また、栽培していく中で、ご家庭で独自のベストな分量を見つけてみてください。)
深さは20〜30cmくらいの深さまで耕します。肥料と一緒に、バークや腐葉土などの有機質の土壌改良材を混ぜると、土がふかふかした状態をある程度期間、維持することができます。
2月上〜3月上種まき
発芽には時間がかかります。変温性などという性質あり、温度が確保できても2週間はかかります。
発芽するまで、乾きすぎないように気をつけてください。特に室内でエアコンのきいた部屋で発芽させる場合には、乾燥がとても速いです。4月中〜5月中苗を育てる
室内で育苗するのは大変です。日当たりも温度もかなりのものを要求します。できれば、簡易温室で直射日光があたるような場所で育ててください。
夜温が低くても構いませんが、昼間に日光があたり温室の中は30度を軽く超えます。このようなとても暑い環境がナスには必要ですので、このような状況を用意できない場合は、遅まきして、遅めの収穫を狙うことにします。
5月上〜6月下植え付け
目安ですが、畝幅60cm、株間60cmぐらいとします。1.2mくらいの支柱を3本組みます。
低温時期には、マルチを貼って植えつけます。地温が上昇し、早くから収穫が可能です。かなり気温が低い時期にはビニールで囲い、接木苗を使うと、成長がスムーズです。また、高温期にも接木苗は強い品種があります。
実生苗の場合は、楽に成長できる期間が非常に限られています。
5月上〜9月下成長、開花、着果
植え付け後は風で伸びた茎が折れないように注意が必要です。短い支柱で固定してやるなどの対策が必要です。
育成自体は、ほとんど何もせずに栽培ができます。寒い時期にはマルチや、ビニールトンネルで栽培する必要があります。
花は簡単に結果します。実が肥大しない場合は、低温で成長が遅れているなどの原因が考えられます。また、高温期で成長が止まっている場合も同じです。
低温や低日照で株が大きくなっていないとき また、高温時期に受粉障害などがおきるようです。整枝、仕立て
おもに、3本仕立てと言われています。放任栽培でも、普通に収穫できます。ただ、邪魔になってきますので、枝数はある程度整理したほうがいいと思います。
6月上〜9月下追肥
追肥は気温が上昇し始め、実がなりはじめたころから行います。寒い時に追肥をするのはよくありません。
葉の成長具合に応じて、回数、分量を調整してください。 正常に育っていれば、大きな葉が伸びてくるはずです。
ナスは追肥を継続的に与えて、実を成らせていく野菜です。肥料が切れると、葉の成長が阻害され、実が大きくなれません。6月上〜10月上収穫
開花後2週間程度の若い実を収穫します。収穫し忘れると、とても巨大になります。
10月中〜11月上栽培後半の管理
9月の気温が低下し始めた頃に、後半のピークがきます。一斉に花がたくさんついて、その1ヶ月後くらいにたくさんの秋ナスが収穫できて、あとは成長がおそまっていき、実の肥大、開花が徐々に落ちていきます。
場所の確保状況によって、どこで見切りをつけるか考えます。
病気の症状と生理障害
主な害虫
テントウムシダマシ、アブラムシ、ヨトウガ、タバコガ、コナジラミ、ハダニ、、
主な品種
栽培時のポイント
気温が上がって、日光があたればうまくいきます。
肥料分が切れないように追肥を与えてください。
食べ方
漬物、炒め物、揚げ物、焼き物、煮物にすることができます。
ほとんど使い方が無数にあるというのがナスです。さすがにナマのジュースは見たことがありませんが、そのうちできるかもしれません。
日本には伝統的にナスがたくさん作られていてその料理方法もたくさんあります。
世界に比べても珍しいナス料理があふれていることだと思います。